瓦屋根の種類とは

2023/07/15 コラム

みなさんのご自宅には、どのような屋根材が使われているかご存じでしょうか?
屋根材は素材や形によって分けられ、さまざまな種類があります。
古くから使われる「瓦屋根」は、ストレート屋根や金属屋根が増えてきた現在でも人気のある屋根材です。
では、瓦屋根にはどのような種類があるのでしょうか。
▼瓦屋根の種類
日本でもなじみの深い瓦屋根には、代表的なものが2種類あります。
▼粘土瓦
「瓦」という言葉は、一般的に粘土瓦を指します。
耐火性・防水性・防音性などが高く、日本の気候にも適した屋根材です。
ただし他の瓦と比べても初期費用がかかるため、高い瓦であるイメージもあります。
しかし塗装などの塗り替えは不要で耐久性もあるため、長い目で見るとコストパフォーマンスは良いでしょう。
粘土瓦の種類は、以下の通りです。
■釉薬瓦
「陶器瓦」とも呼び、表面に釉薬と呼ばれる塗料を塗ったツヤのある瓦です。
デザイン性もあり現在でも人気の瓦で、長いものでは80年以上使用できる耐久性を持ちます。
■無釉薬瓦
「いぶし瓦」とも呼び、上薬を塗らずに窯の中で燻された瓦です。
粘土特有の独特な風合いがあり、日本の伝統的な建物に多く用いられています。
経年劣化により徐々に変色していきますが、その色ムラもまたいぶし瓦ならではの色合いで好まれる方も多いです。
▼セメント瓦
セメントに砂や水を混ぜ合わせ、塗装した瓦を「セメント瓦」と呼びます。
形や色の種類が多くデザインもさまざまで、建物のイメージや外壁の色に合わせやすいのがメリットです。
また気温の変化にも強く、耐火性に優れているといった特徴を持ちます。
しかし衝撃に弱い・瓦自体に防水機能がないため、ひび割れなどによる雨漏りや腐食の原因となりやすいです。
▼まとめ
瓦屋根は、性能に優れており日本に合った屋根材と言えるでしょう。
しかし瓦屋根は他の屋根材と比べると重く地震に弱いため、使われる場合は耐震性への配慮が必要です。
家のイメージを確認し、お住いの地域の特徴に合わた屋根材を使うと良いでしょう。